海舟文庫

急がば走れ

 太郎君は超のんびり屋で、臆病で、おっちょこちょいであんぽんたんの子です。{言い過ぎか?}

 ある日いつも通りゆーっくりご飯を食べて学校に行こうとするといつも通り時間が間に合わなくなりました。

「ああ、どうしようまた遅刻しちゃうよ。まあいつも通りだしいいかな。」

学校につくともう一時間目が始まっていて、先生が怒った顔で待っていました。先生は、「明日遅刻したら宿題十倍だからな。」

と言って太郎君を睨みつけました。太郎君は臆病なのでビビッて

「すみませんでした。」

と言いました。先生は大きなため息を一つついた後、

「席に着きなさい。」

と言って中断していた授業を始めました。

 次の日、太郎君は遅刻しませんでした。なにしろ、超怠け者だけど、臆病過ぎで、おっちょこちょいであんぽんたんでビビりなので、{さっきよりも増えてない?}先生の顔とにらみがとてもきいたのでしょう。しかもさっき書くの忘れていましたけど、学校で一番怖いって言われていたので。さて、その学校一怖い先生の遅刻しなかった太郎君への反応が気になりますよね。ね。ね。では問題です。どいう反応だったでしょう。

一番「まあ、普通だろ。」

二番「できるんだったらやれよ。」

三番「あ、まさか遅刻しないとは思ってなかったよ。」

はい。こたえはどれでもありません。なんと、先生は、

「お、太郎君。すごいじゃないか。遅刻しないこともできるじゃないか。よし、じゃあ次からも遅刻したら宿題十倍にしよう。」

といったんです。太郎君は先生がほめてくれたのでうれしく思うのと、宿題十倍は嫌だなと思うのとで、次の日も、遅刻しなかったようです。

 みなさんも、先生に言われなくても、遅刻しないようにならないといけませんよ。